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越中富山の地からスパイスと健康の情報を発信!「カリーは医食同源」を合言葉にマレー料理、スパイス料理のレシピを公開します

#029 - トリムネ肉のパンプキンミルクカリー

トリムネ肉のパンプキンミルクカリー

材料 (4人分)

 ・ トリムネ肉 400g
 ・ カボチャ 400g(果肉のみ)
 ・ エバミルク 100g
 ・ スープ 300cc(コンソメ2コ)

 ・ スパイス(1)
   ミートカリーパウダー 6g
   ターメリックパウダー 2g
   ニンニク 1片(スライス)
   カエンペッパー 2本
   ベイリーブス 2枚
   コーン油 大さじ3
   塩コショー 適宜


下ごしらえ

 トリムネ肉は一口大に切り、軽く塩コショーをしてからコーン油大さじ1、
  スパイス(1)を加えて絡めておく。

 カボチャは、厚さ1cm以内の小口切りにしておく。

調理

 ふたが出来るフライパンにコーン油大さじ2を入れてニンニク、カエンペッパー、
ベイリーブスを温めます。香りが出たところでA)のムネ肉を軽く焼いてからカボチャを加えて炒め合せます。

 1)にスープを加え煮立てた後、蓋をして弱火でカボチャが柔らかくなるまで煮込みます。

 エバミルクを加えて大きく混ぜ合わせてとろみが付けば出来上がりです。

コラム

カボチャとはウリ科カボチャ属に属する植物のうち食用とされるものの総称です。
原産は南北アメリカ大陸で、果実を食用とします。

「カボチャ」という語はポルトガル語の「カンボジアのウリ」という言葉の後半が略されたものです。
カボチャの栄養素で特に注目するのはカロテンとビタミンE、カリウムで、カロテンは体内でビタミンAにかわり、
肌や粘膜を丈夫にし、感染症に対する抵抗力をつけます。「冬至にカボチャを食べると風邪を引かない」と
いわれるのはそのためです。

また、カボチャに豊富に含まれるビタミンEには強力な抗酸化作用があり、老化防止や動脈硬化症の予防、
冷え性や肩こりなどの症状をやわらげる作用があります。カリウムはナトリウムを排出させ血圧の上昇を抑制するほか、
手足のむくみにも効果的です。豊富なカロテンを有効に摂るには油と一緒に摂ることです。
さらにサツマイモと同様にデンプンを糖に変える酵素を含んでおり、貯蔵によって、あるいは
低温でゆっくり加熱することによって甘味を増します。
今回この料理ではカボチャのゆで汁がそのままカリールーになるのでカボチャの栄養をまるまる摂ることができます。
種も食品として利用され、パンや洋菓子のトッピングやビールのおつまみとして食べられています。
またメキシコではカボチャの種子をすりつぶしたソースで肉や野菜を煮込んだ、ピピアンという伝統料理もあります。

種はカロテン、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのほかに、ミネラル類が豊富で、漢方では南瓜仁(なんかにん)と
言い、中国では、日常的に食べられています。
種を水洗いし天日に干したものをフライパンで炒って、1日に10〜15個ほど食べます。アラニンやグルタミン酸などの
アミノ酸類や亜鉛を多く含み、ブルガリアやトルコにおいて前立線肥大の伝統的治療薬とされています。
またメタボリック症候群の予防、利尿作用や精力減退、妊婦の母乳の出をよくするのにも効果があり、
低血圧や鉄欠乏症貧血の人にも最適な栄養豊かな滋養強壮食品といえる食べ物です。

鶏肉の胸肉の肉質は柔らかくて脂肪も少なく味は淡白です。鶏肉に含まれるコラーゲンは皮膚や髪、
爪の形成に不可欠な材料です。ビタミンCを多く摂取することでコラーゲン生成を助ける作用にもなります。

エバミルクとは一般的に、原料の牛乳を加熱殺菌し煮詰めて半分以上濃縮し、成分を均質化させたのち
缶などに詰め、再度加熱殺菌したものです。現在の製品は、脱脂粉乳、カゼインなどの粉末の乳製品や
植物性脂肪、増粘多糖類などを配合して、濃度や風味を調整した製品が一般的に売られています。
このエバミルクに糖分を加えたものがよくイチゴにかけて食べられるコンデンスミルクです。
エバミルクは洋食ではクリームソース、クリームシチューに、中華料理では杏仁豆腐やマンゴープリンなどの材料として用いられるほか、コーヒーや紅茶用のミルクとして使う事も一般的です。
今回この料理で牛乳を使用し煮込んだ場合、焦げ付きの原因や、食べるときの風味を損ねてしまうので、仕上げでエバミルクを使用しました。

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