"www.welovespice.com" 〜『カリーは医食同源 越中富山の地からエスニック&スパイス料理を』
越中富山の地からスパイスと健康の情報を発信!「カリーは医食同源」を合言葉にマレー料理、スパイス料理のレシピを公開します

カボチャ

かぼちゃ 写真
〜エネルギーとビタミンを同時補充する栄養価の高い緑黄色野菜〜

カボチャのあの黄色はカロテンの色素によるものです。
カロテンの量を比較すると日本カボチャより西洋カボチャのほうが上です。
カロテンは体内でビタミンAにかわり、肌や粘膜を丈夫にし、感染症に対する抵抗力をつけます。
「冬至にカボチャを食べると風邪を引かない」と言われるのはそのためです。
また、カボチャにはビタミンEが豊富です。
ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、老化防止や動脈硬化症の予防、
冷え性や肩こりなどの症状をやわらげる作用があります。
ゆでたカボチャを4切れほど食べればビタミンEの1日の所要量を満たせます。
ミネラルやビタミン類が豊富なカボチャの種を食べれば、さらに栄養価がプラスされます。
水洗いして乾燥させ、フライパンで炒って食べるといいでしょう。

カボチャはニホンカボチャ、セイヨウカボチャ、ペポカボチャ、ミクスタの4種が栽培されていて
このうち前3種が日本で利用されています。

ニホンカボチャ
16世紀にポルトガル船によって九州に渡来しました。
気候、風土が適していたこともあり、福島と新潟を結ぶ線より南で多くの品種に分化しました。
現在では特殊な需要を満たす程度になっています。
ニホンカボチャは水分が少なくねっとりとした味わいが特徴的で、
煮物にする場合は薄味の煮汁でじっくり煮るとおいしく仕上がります。
また、油との相性もいいので、精進揚げや天ぷらにも利用されます。

セイヨウカボチャ
幕末に日本に渡来しましたが、高温多湿を嫌うため福島、長野、新潟県以北の冷涼地帯で栽培されました。
1960年代以降、果肉の粘質なニホンカボチャより粉質なセイヨウカボチャに嗜好が移って消費が急増しました。
セイヨウカボチャを煮るときは、牛乳を使うと表面に薄い膜ができて蓋の役割をしてくれるのでふっくらと仕上がります。
ポタージュ風のスープやパイなどには甘味があってほくほくしたセイヨウカボチャが特においしいです。

ペポカボチャ
春の遅いヨーロッパでは最初に食べられる果菜として珍重されますが、日本での栽培は極めて少ないです。
熟果を輪切りにしてゆでると果肉がそうめん状に剥がれます。
さくさくした歯ざわりが身上で、酢の物、和え物がおいしいです。