"www.welovespice.com" 〜『カリーは医食同源 越中富山の地からエスニック&スパイス料理を』
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脳梗塞

脳梗塞は脳動脈がつまって起こる虚血性の障害で、血栓の生じ方によって脳血栓と脳塞栓、また脳血管障害の予兆である一過性脳虚血発作に分けられます。
脳血栓は脳の動脈に血栓(血のかたまり)が生じ、血管をつまらせてしまうために起こります。
血流が滞ると脳の細胞に栄養や酸素が届かなくなり、脳の一部が壊死し、障害が生じるのです。
症状としては頭痛や吐き気、嘔吐などで、突然の発作が起こることはなく、数時間から2日くらい、長い場合には1ヶ月程度が経過してから症状がはっきりと現れるほどゆっくりと進行します。 そのため風邪と間違えてしまう程度の症状ですが、徐々に顔面の麻痺や、ろれつが回らない、半身の手足の麻痺などを感じるようになります。
脳塞栓は、脳動脈以外のほかの部位で形成された血栓が血管を通って脳内に運ばれ、脳の動脈内にひっかかり、 脳動脈をつまらせてしまう疾患で、症状は脳血栓と同様です。
運ばれてくるのは血栓だけでなく、細菌、腫瘍、脂肪などの場合もありますが、ほとんどが心臓で形成された血栓です。
心臓の働きが弱まると血栓ができやすいので、心房細動、心臓弁膜症、心筋梗塞などの疾患がある人は要注意です。

一過性脳虚血発作は脳梗塞の前兆ともいえる疾患です。症状は脳梗塞と同様にさまざまな神経症状がみられますが、
症状が現れても短いと一時間程度から長くても24時間以内にその症状が消えてしまうため放置しておきがちですが、
何回も繰り返し起こることが多く、そのまま放置しておくと約30%は数年後に脳梗塞を起こすという危険な疾患でもあります。
原因は、脳内や他の部位に出来た血栓によって一時的な脳梗塞状態になってしまうことです。
この場合の血栓は、くずれたり短時間で溶けてしまったりということで症状が消えてしまいます。
また、脳の動脈硬化がすすみ、血流の調節がうまくできないために起こるものもあります。
血圧が急激に低下し血流が脳組織に行き渡らない場合に同様な症状を引き起こしますが、
血圧が正常に戻ると症状も消えていきます。
脳梗塞は高血圧が一番の原因ですが、糖尿病や高脂血症のほか喫煙者に多く見られるのも特徴で、
ほかの生活習慣病と同様に運動不足を解消し、適切な食生活を心がけることが大切です。

〜脳梗塞とスパイス&ハーブ〜
ニンニクは9種の抽出性抗凝固化合物を含んでいる最良の抗凝固ハーブです。ニンニクの血液希釈効果及びその能力は
高血圧の制御に役立ち、それは心臓発作の予防、虚血性発作の予防にも役立ちます。イチョウはヨーロッパにおいて、
記憶及び平行の障害、めまい及び思考過程の障害などの発作の合併症の治療に広く用いられています。
多くの研究は、このハーブが血流を改善し、脳への血流を増加することを示唆しました。

血液改善作用は、(1)血管拡張作用、(2)血小板凝集抑制作用、(3)抗酸化作用の3つの作用の相乗効果によるものです。
またフラボノイドの抗酸化作用により、特に活性酸素による赤血球や神経細胞の傷害を阻害します。
イチョウはまた、出血性発作の予防を助けて、全身体内に広がる微細な血管である毛細管の脆弱化を防ぐことに役立ちます。
ニンジンはβ−カロテン及びその他のカロテノイド類に富んでいて、卒中発作の危険度を有効に減少させます。
エンドウを含むほとんどすべてのマメ類は癌予防栄養素とみられるゲニステインを含むことが判明しました。
科学者達はゲニステインに富むダイズ製品である豆腐の多い食事が、アジアの女性の低乳癌発生率についての
重要な理由であると信じています。ゲニステインはまた、虚血性発作及び、心臓発作の予防に役立つ有意義な
抗凝固作用を持っていると思われます。

ショウガは、ニンニクの他に抗凝固作用を持つもう1つのハーブです。
研究により、葉酸塩が心臓疾患及び卒中発作をともに予防することを示しました。葉酸塩は、ホウレンソウ、キャベツ、
アスパラガス、パセリ、オクラに含まれています。
多くの研究で、ターメリック中に見出される化合物のクルクミンが血栓形成の予防に役立つと示しました。