更年期障害

〜更年期とは〜
女性は体の成長にあわせて、思春期、成長期、更年期、老年期とわけられます。
体が成熟して女性の機能として安定した時期をすごし、妊娠や出産を経験すると、いずれ閉経の時期を迎えます。
この時期を更年期といいます。

〜更年期障害〜
更年期に入ると卵巣の機能が衰え、ホルモンに対する感受性も弱まり、エストロゲン（卵胞ホルモン）の分泌が減少してきます。
下垂体では、弱まった卵巣を機能させようと、過剰なホルモンが分泌されるようになります。
これによってホルモンのバランスを保つことができなくなり、結果、体全体のバランスを乱してしまいます。
これによって起こる症状を更年期障害といいます。

症状は、ほてり、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、動悸、発汗、のぼせ、冷え、食欲不振、イライラや精神的な不安など様々です。
現れる症状によって効果的な食品を選ぶことが必要ですが、どんな症状であっても積極的にとりたい栄養素はビタミンＥです。
ビタミンＥは、原因となるホルモンバランスの正常化に有効です。
ビタミンＥはアーモンドやピーナッツなどのナッツ類に多く含まれているので積極的に摂るといいでしょう。
また、減少するエストロゲンを食べ物から補給することもできます。
エストロゲンの補給には、イソフラボンを含むダイズやダイズ製品に効果があります。

〜症状別の摂りたい食品〜
イライラ・精神的な不安
イライラやストレス、精神的な不安を取り除くには、ビタミンＣ、カルシウム、マグネシウムなどが有効です。
ストレス対抗ビタミンと呼ばれているビタミンＣは、ブロッコリーに多く含まれています。
ブロッコリーはカルシウムなどのミネラルのバランスも良いので、料理などに積極的にとりいれていきましょう。

倦怠感・疲労感
倦怠感や疲労感を取り除くには、ニンニクが最適です。
ニンニクにはアリシンという成分が含まれており、ビタミンＢ1の吸収を助けてくれます。
ビタミンＢ１は疲労や夏バテ、倦怠感に効果的に働きます。
また、ニンニク自体にもビタミンＢ1が多く含まれているので、疲労回復には最適です。

動悸・肩こり・ほてり・めまい
これらの症状がある人は、サフラン茶を飲んでみるといいでしょう。
サフラン茶は、様々な体の不調を緩和する効果があり、更年期に起こる複合的な症状にも効果があります。