動脈硬化

動脈硬化症とは、動脈の壁が弾力を失い、内腔にコレステロールやカルシウムが溜まって細くなり、
そこに血液のかたまり(血栓)ができ、血液が流れにくくなった状態です。
動脈硬化は加齢とともに進行し、一種の血管の老化現象ともいえます。はじめは無自覚ですが進行するにつれて
めまいや物忘れ、動悸、耳鳴りなどの症状があらわれ、さらに悪化すると、脳出血や脳梗塞、網膜症、狭心症、
心筋梗塞、腎硬化などの病気に発展する確率が高くなります。

動脈硬化は年齢とともに誰にでもある程度は起こりますが、肥満、糖尿病、ストレス、運動不足、喫煙は確実に
動脈硬化になるリスクを引き上げ、そしてその生活習慣を変えることでかなり進行を防ぐことができます。
動脈硬化予防には、コレステロールのもととなる動物性脂肪を控え、青魚に含まれるDHA、EPAを摂ることで、
血液中の中性脂肪を減らすことを心がけてください。
日本では、高血圧が原因で動脈硬化になる割合が高くなってきており、塩分を控えることも大切です。
日々の食事のほかに、生活面では適度な運動を心がけることです。
厚生労働省の調査では、よく歩く人ほど善玉コレステロールの割合が多いとの結果が出されています。