"www.welovespice.com" 〜『カリーは医食同源 越中富山の地からエスニック&スパイス料理を』
越中富山の地からスパイスと健康の情報を発信!「カリーは医食同源」を合言葉にマレー料理、スパイス料理のレシピを公開します

豚肉

〜疲労倦怠やストレス解消にはもちろん、お酒好きにも欠かせない豚肉〜

豚肉の栄養素のなかで注目したいのがそのビタミンB1の含有量の多さで、
豚肉を100〜150g程度摂れば、1日のビタミンB1の所要量を摂取できるほどです。
ビタミンB1は別名「疲労回復のビタミン」とも言われ、疲れや夏バテ、集中力の低下を感じる人、
また激しい運動をしている人などは豚肉を積極的に食べることをお勧めします。
また、アルコールの分解にもB1は多く使われるので、お酒の好きな人も意識的に摂るようにしましょう。
B1はアリシンという物質と一緒に摂ると吸収率が高まります。
調理の際は、アリシンを多く含むニンニクやタマネギ、ニラなどと組み合わせるのが豚の効用を生かすコツです。

ブタはイノシシを家畜化したものです。イノシシは世界各地で古くから食用とされており、
新石器時代に農耕が始まってから、ヨーロッパ、西アジア、中国など別々の土地でそれぞれの土地のイノシシが家畜化されました。
日本では明治初期から全国で本格的に養豚が行われ、欧米の品種が数多く導入されました。
一般の間に豚肉が普及したのは明治時代中ごろからです。

豚肉の部位

【肩ロース】
肩の部分のロース肉です。キメはやや粗く硬めで、赤身の中に脂肪が淡い網目状に混ざっていて、濃厚でこくがあります。
ブロック、切り身、薄切り、ひき肉とあらゆる状態に対応できます。
焼き豚や焼肉、ソテー、炒め物、煮込み、ローストなど、ほとんどの料理に使えます。

【ロース】
かたロースに続く背中の中央部分。きめが細かく適度に脂肪があり、ヒレと並ぶ最上の部位です。
一つのやわらかな筋肉でできており、肉全体がやわらかいです。
ロースト、とんかつ、ソテーなど利用範囲は広いです。

【ヒレ】
豚肉の中でもっともきめが細かくやわらかい部位です。肉全体の2%しかなく、ほかの部位に比べて価格は高いです。
ビタミンB1を多く含み、低エネルギーなのが特徴です。とんかつやステーキなど油を使った料理に向いています。

【バラ】
ロースの下の肋骨周りの部位です。赤身と脂肪が層になっており、三枚肉とも呼ばれています。
キメは粗いが硬くはなく、コクと風味があります。骨付きのものはスペアリブともよばれています。
角煮、シチューなど脂身の味を生かした料理に向いています。

【もも】
足の付け根に近い部分をうちもも、先をしんたまと飛びます。ヒレについでビタミンB1が多意部位です。
大きなかたまり肉なので、酢豚やローストなどかたまり肉で作る料理に向いています。

【そともも】
ももの中で尻に近い部分です。運動量の多い部分なのでキメが粗く、肉質もやや硬めです。
ソテー、炒め物、煮物などに使うほか、とくに肉色の濃いめの部分はキメが粗いので煮込み料理などに使います。

豚の副生物

【レバー】
肝臓のことで肉類、内臓類の中でビタミンAがもっとも多い部分です。
ウシよりやや色が薄く、くせは少ないがうま味がやや乏しいです。揚げ物、炒め物、ソテーや煮込みにします。

【ハツ】
心臓のことでウシよりやや淡色です。筋繊維が細かく緻密で、独特の歯ごたえがあります。
薄切りにして網焼きや鉄板焼きに、一口大に切て串焼きなどにします。

【タン】
舌のことで、ウシと同様タウリンが豊富です。下の表面を覆う皮は食用にむかないので取り除いて使います。
煮込みや薄切りにしてバター焼きするとよいでしょう。

【トンソク】
足のことで骨と爪以外が全部食べられます。コラーゲン、エラスチンなどゼラチン質が多く、煮込むとやわらかくなります。
煮込みや、和え物、甘辛煮などにします。