アスパラガス

栄養的にはホワイトよりも太陽の光を十分にあてられたグリーンのほうが優れていて、
特に、アスパラギン酸というアミノ酸にかわるアスパラギンを多量に含んでいます。
この成分は新陳代謝を活発にしてたんぱく質の合成を助ける働きをもっておりその結果、滋養強壮や体力回復、美肌に効果を発揮します。
また、アスパラには活性酸素の発生を抑えるビタミンEも豊富で、加えて毛細血管を丈夫にするルチンも多く含むので、
動脈硬化や高血圧症の予防にも役立ちます。
アスパラガスはカロテンやビタミンＣと合わせて摂ることで抗腫瘍作用も期待できるので、
これらを含む食品と一緒に摂ることをお勧めします。

アスパラガスは日本へは18世紀に伝えられましたが、本格的な栽培は1873年に再導入されて以降、北海道で始まりました。
かつては若茎を軟白するために土寄せをしたホワイトアスパラガスが多く生産され缶詰とされましたが、最近では
グリーンアスパラガスが青果用として多く出回っています。
ホワイトもグリーンもサラダに用いられ、グリーンは天ぷらやフライ、おひたしなどにも用いられています。
近年では、食味のよい紫アスパラガスの栽培も始まっています。